「人手不足対応、街の畳店製造工程の改善」 A畳工業所(甲府市)
〜複数経営革新等支援機関とのチーム編成を通じた連携支援〜

✦相談のきっかけ

認定支援機関としてA社のものづくり商業サービス補助金申請に関与するも不採択となっていたB金融機関(メインバンク)からの支援要請。
A社は畳店事業継続に向け、平成29年度補正同補助金の獲得に何としても取り組みたいとの意向。

✦支援の流れ、課題

経営力向上計画書:当拠点で事業計画策定を支援
ものづくり補助金申請計画書:B金融機関と連携調整した結果、認定支援機関やまなし産業支援機構とのダブル支援体制を構築。
その結果、自動クセ取装置付縫着機、框縫機設備導入による工程自動化による人手不足に挑戦することに。

✦解決策の提案と実行

①畳職人を希望する若者はほとんどいない現状。同業他社の廃業も多く、A社も求人への応募が無い期間が長く続いており、人手不足が事業存続に影響を及ぼしかねない状況にある。
複数の経営革新等支援機関とのチーム編成を通じた、工程自動化による人手不足対応策を提示

②代表者夫妻の高齢化により、最大畳生産能力が25枚/1日から13枚/1日程度に半減。畳製造現場の生産性向上が喫緊の経営課題。
中小企業等経営強化法に基づく製造事業分野別指針に拠る製造工程の自動化、加工精度の向上を目的とする設備導入計画策定を支援。

✦支援活動の成果

①平成29年度補正ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金採択による工程自動化に着手できた。
②職人手仕事の自動化・省力化生産設備の導入による数年来の人手不足対応に見通しが立ってきている。
③ 経営力向上計画(認定)取組みが従業者の高齢化対応に効果を発揮し、畳店事業継続の機会となった。